自己管理で判断ができる大人と違って子供の場合は遊びやスポーツに夢中になり気づくのが遅れて熱中症になってしまう事が少なくありません。
小学生であれば友達と遊びに行き、近くで見てあげられない場合などにはシッカリと注意事項を言い聞かせれば良いのですが、赤ちゃんの場合はそうもいきません。
深刻な状態にならない為に、熱中症の症状とその原因、熱中症予防法を覚えシッカリと対策していきましょう。
覚えておきたい熱中症の種類
熱中症とは、体温や状態によって4つに分けられます。
熱射病(日射病)
●症状
顔色は悪く、唇は青黒くなります。
顔などの皮膚は熱く赤らみを帯びてくる。
大量の汗により身体の水分が不足して血液がドロドロしてゆきます。
このため、血液の流れが悪くなり血の塊(血栓)ができたり、
内蔵が機能しなくります。
●原因
屋外、屋内問わず暑さがひどい時に日射を浴びたり熱が体温から抜けず
体温以上の温度になった時に起こります。
●治療
体温を下げる事が大切です。
氷やアイスノンなどで、脇の下や足の付け根、首を冷やし、
扇風機で全身を冷やしましょう。
この時に、水分補給(点滴)を行い脱水症状から早く
改善することが大切です。
熱失神
●症状
体温は平熱で、顔色が悪くなり、血圧が低下し貧血をおこします。
重度の場合は、血圧低下によるショック状態をおこします。
●原因
炎天下にいて体表が日差しを浴びて上がってゆくと
体がそれを冷やそうとします。
この時に冷やす動作をするのが血液で、
表皮側にある血管が広がって全身にくまなく血液を送り込みます。
この作用によって、内蔵に流れる血液が著しく低下してしまいます。
熱失神は体を動かしているスポーツ時によく起こります。
●治療
涼しい所で安静にしながら水分補給をすると回復します。
重度のショック状態であれば、病院で電解質を含んだ点滴を投与して
回復を図ります。
熱痙攣(ねつけいれん)
●症状
体温は平熱なのだが、手足がピクピクと痙攣します。
●原因
運動時に多く、汗を大量にかくことで血液中の塩分が不足してしまい、
塩分不足により手足の筋肉が痙攣してしまいます。
塩分を取らずに、水だけを飲んでいる場合も熱痙攣をおこしてしまいます。
●治療
涼しい所で塩分を含む飲み物を飲んで回復を待ちましょう。
筋肉の痙攣がひどい時には、病院で塩分を含んだ点滴を行う場合もあります。
熱疲労
●症状
体温は平熱なのだが、場合によっては40度まで発熱をすることもあります。
暑さで夏バテの様な状態になり、脱力感、倦怠感(けんたいかん)、めまい、
頭痛、吐き気などの症状がでます。
上記の状態で発熱をしてくると熱射病(日射病)になってしまいます。
●原因
暑さによって、体が疲れてしまうことが原因です。
熱疲労は、運動している場合もなりますが、
気温の高い室内でも起こりますので、
高齢の方や赤ちゃんは特に注意が必要です。
●治療
涼しい所で安静にして、
水分補給(塩分を含むイオン飲料→スポーツドリンク)をして
脱水症状の改善を図りましょう。
重度の場合は、病院で点滴が必要になります。
以上の4つの症状の総評が、熱中症です。
赤ちゃんや子供が一番なりやすいのは、熱射病と熱疲労です。
炎天下で車内に置いていかれた子供が救急車で運ばれるニュースが
後を立ちませんが、この時の症状は熱射病(日射病)によるものです。
子供の熱中症(日射病)初期症状を見分けるチェック方法は?
子供が熱中症になってしまうのは熱射病(日射病)が大半を占めています。
自己判断が難しい子供に対しての初期症状(脱水症状)のサインを見逃さない為に
簡単なチェック方法を紹介します。
- 口や鼻の中が乾いていないか?
- 舌が白くおおわれていないか?
- 目が落ちくぼんでいないか?
- 皮膚に弾力性がなくカサカサしていないか?
舌が赤黒くデコボコしている場合は、
熱が体内にとどまっているサインです。
多量の発汗により、体内の水分が不足してくると
皮膚の温度が低下してゆき、末端(手など)が冷たく
なる症状がでますので、汗をいっぱいかいている時には、
子供の手を頻繁に触るようにして確認をしましょう。
以上の脱水症状の初期症状をこまめにチエックして、
水分補給をさせるのが大切です。
この時に水分だけを与えていると塩分不足になり、
熱痙攣を起こしてしまうので、注意しましょう。
外で遊んでいる時に水分を取らせる時には経口補水液が
オススメです。
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経口補水液は、脱水状態、過度の発汗による脱水状態等に適しています。
脱水初期症状までなってしまうと、スポーツドリンクや水、麦茶を飲んでも
喉の渇きが収まらない場合があります。
経口補水液は、体の中の電解質を補給・維持するのに適した飲料で
赤ちゃんから高齢者まで飲めます。
大塚製薬OS-1(経口補水液)は人気がありますので、
暑くなってくると売り切れが続出する場合がありますので、
早めに楽天などで安くまとめ買いをして置く事をオススメします。
赤ちゃんや子供が夜に突然具合が悪くなり、救急車で運ばれるケースもありますので
熱中症の症状の種類と原因を把握して対策をし、猛暑を乗り切りましょう。
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[…] 子供の熱中症対策と原因、症状は?日射病の簡単なチェック方法は? […]